構造
ご自身のお住まいのマンションの構造、また、これから住もうと思っているマンションの構造を知っておくことは大切なことです。
聞いたことあるけど、詳しくはわからない。そんなマンションの構造について、ご紹介します。
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RC造
鉄筋コンクリート造のことで、英語でReinforced Concrete(補強されたコンクリート)の略称です。 金属の持つ粘り強さ(引っ張られる力に耐える力)と、コンクリートの持つ高い圧縮強度(押しつぶす力に耐える力)を併用した構造で、 現愛多くのマンションで採用されています。
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S造
鉄骨造のことで、英語のSteel framed structureの略です。 柱や梁などの骨組みを、鉄筋だけで作ります。その為、工期が短くなり工事費も安くなります。 建物全体が軽く、主にアパートや賃貸マンションで使われています。
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SRC造
鉄骨鉄筋コンクリートのことで、英語のSteel Reinforced Concreteの略称です。 RC造の芯の部分に鉄骨を入れた構造です。
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ラーメン構造
建物を柱や梁で支える構造形式で、RC造やS造のマンションに多く用いられる方法です。 壁で建物を支える必要がないため、大きな空間を作ることができるのが特徴で、間取り変更などのリフォームにも対応しやすいという特徴があります。 低層から高層まで、幅広く対応ができます。
※ラーメンはドイツ語で「額縁」「枠」という意味です。 -
壁式
壁面や床板などの平面的な構造材を組み合わせた構造形式で、柱が出にくく室内がすっきりするのが特徴ですが、 室内の壁も建物を支える構造になっているため、ラーメン構造と比べると、間取り変更などを行いにくいという特徴があります。 RC造で5階建て以下の中低層マンションに見られる構造形式です。
日本は地震大国。マンションの地震対策についても気になるところです。 マンションを地震から守る方法として、「耐震構造」「免震構造」「制震構造」があります。 それぞれの違いについて、ご紹介します。
耐震構造とは、柱や梁など、建物自体の構造を強くして地震による被害を抑える構造です。 外からの力に耐える建物を作る構造で、国内で最も多い構造です。
免震構造とは、地震のときの揺れを建物に伝わりにくくする構造です。 1階の床下に設置した積層ゴムなどの装置に地震の力を集中させる構造です。 これにより、地面はゆれても建物には揺れが伝わりにくくなり、家具の倒壊や建物の被害を防ぐことができます。
制震構造とは、建物設置した制震装置が地震の揺れを吸収して鎮める構造です。 自動車などで用いられるオイルダンパー(振動吸収装置)などを使うことが一般的です。 この構造は、大きな橋や道路の高架にも使われており、マンションでは主に超高層(タワーマンション)で使われる構造です。
これらの構造はそれぞれ特徴がありますが、マンションの規模や土地の地盤状況などによって使われる方法が選ばれます。
建物が地盤による大きな被害を受けないようにするには、建物を強固なものにすることはもちろんですが、地盤についても同じくらい大切です。 マンションを建設する際には、設計をする前に建設予定場所でボーリング調査などの地盤調査を行い、地盤の状況に応じた基礎設計を行っております。